奈良教室の魅力は先輩の力にあり
奈良教室から奈良女子大附属中学校に初の合格者5名を送り出したのが6年前のことです。
以降、毎年10名以上の子どもたちが合格し、入学後も継続してくれている附中生の在籍者数も40名を超えてまいりました。
また、大教大附属天王寺中学校へも累計で30名ほどが合格し、多くの生徒が継続してくれています。
彼らに継続している理由を聞くと、以下の2つに大別できました。
・静かな環境なので自習に専念できる。(奈良教室に来るとスイッチが入る。)
・後輩たちを応援したい。
実際、彼ら先輩たちの勉強に専念する姿は、小学生の子どもたちにとって憧れの存在のようです。
一たび座席に着くと何時間も椅子から離れず、近くを通るだけで集中力が伝わってきます。
あたかも、クラブ活動に真剣に打ち込む先輩の姿に後輩が尊敬の念を抱くのと同じように感じられます。
そして、先輩たちは範を示すだけでなく、具体的な応援もしてくれています。
そのことは、奈良教室に入ればすぐに目に入ります。
①応援メッセージ
1階教室の壁の横に、中学校に合格した先輩たちがメッセージを書き残してくれています。
中学校での新しい仲間との出会いが新鮮であること。
自分はどうやって合格まで辿り着いたのかを記したもの。
受験の心構えを説いたもの。
どの先輩も自分の成功体験から、受験を経験した者でないとわからない思いを書き綴ってくれています。
②先輩への質問コーナー
現在、女子大に通う中1の女の子の発案で始まりました。
「少し時間に余裕があるから、小6の子たちの前で自分の経験を語ってみる?」と彼女に話を持ち掛け、実際に小6の子たちの前で語ってもらいました。
その話の中で、「何か聞きたいことがあったら、あの辺りの壁に貼ってよ。返事を書くから。」と彼女が小6の子たちに発したことから、大至急、壁に質問コーナーを設置しました。
すると、「成績が伸びないとき、どうすればいいですか。」「どんな意識で受験勉強に臨めばいいですか。」「作文を好きになるにはどうすればいいですか。」などと質問を書いた付箋が多数貼られ、それに対し、先輩たちがせっせと答えを書いて貼ってくれています。
受験という共通の命題を抱えた者同士だからこそ、信頼して聞けることがあるのでしょう。
縦のつながりが奈良教室の形として整ってきました。
➀と②は、奈良教室にお越しの際にご覧になれます。
③先輩による学校紹介
先日、奈良教室の先輩たちから小6の子たちに学校紹介をしてもらいました。
京教桃山、一条中学、大教大天王寺、奈良女子大の4つの学校です。
桃山と一条の紹介をした先輩は現在中1なので自分の受験体験を多めに語ってもらい、天王寺中は3年、女子大は4年(高1)なので学校の魅力を伝えてもらいました。
各校30分の予定が、最後は1時間近くも延長してしまうほど、大いに盛り上がりました。
各中学校のオープンスクールに行っても学校の魅力は十分に伝わります。
それだけではなく、奈良教室には自分の1年後の姿、3年後の姿をした先輩が身近にいる、そのようなロールモデルの存在が安心感と希望につながっています。
④合格者の写真
奈良教室1階、道路側の壁面に、中学校に合格したときの子どもたちの写真が、年度ごとに飾られています。
今や大きくなられた先輩方にとっては恥ずかしいかもしれませんが、写真の下に書かれている「将来の夢」とともに、小学生の子たちにとっては、大きな励みになっているようです。
受験は学力を高め、鉛筆1本握りしめて会場に向かっていくものですが、その後ろ姿を押すのは保護者の皆様や我々教師陣だけでなく、同じ状況をくぐり抜けた先輩方もそっと背中を押してくれています。
そんな思いが詰まった教室、それが「ひのき塾奈良教室」です。
自分がもらったものは、形を変えて何かに返す。
大きな流れがここにはあります。