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奈良教室ブログ 「保護者様の受験記」 奈良 教室

2022.02.19 お知らせ

小6の保護者様より「受験記」をいただきました。

この1年間、お子様とどう向き合い、どんな思いで、どのように日々を過ごされたのか、今後、受験生をもつ保護者様にとりましても示唆に富む手記ばかりです。

どうぞご覧いただき、来年度に向けての励みにしていただければと思います。

 

 

男子A 保護者様  

 六年で「中学受験したい」と息子がいい、塾とは無縁のサッカー漬けだった生活が一変しました。慣れない宿題とテストに追われましたが、先生に一週間の勉強の取り組み方を教わり、黙々と自分で取り組んでいました。入塾前の範囲は一緒に勉強し、努力の甲斐あって、成績は一気に上がり、目指したい中学もでき、ひたすら日々の勉強に向かっていました。

 夏休みに入り、丸一日塾の講習や授業が始まる中、成績が一気に上がったことで、息子に余裕ができ、課題を適当に片づけてしまい、伸びる夏はうまく時間を使えず、夏明けの成績は少し落ちました。苦手教科である国語の対策も簡単にはいかず、勉強のやり方が間違っているのでは?と疑心暗鬼になりました。そのことで、息子と口論になることもあり、お互い苦しい時期だったと思います。ただ、息子はニュースや時事問題にも興味を持ちはじめ、彼なりの成長を感じる時期でもありました。

 時間だけはどんどん過ぎ、十月には遅くまで残る日々が続きましたが、国語克服が難関でした。毎日、国語の問題を丁寧に解くよう心がけていましたが、簡単には伸びず、悩んでいる時に、志望校決めがやって来ました。

 志望校は、親子で意見が分かれ、息子の希望ではすべて不合格かも・・・頑張ってきた時間が無駄になる気がしました。最後まで息子の決意は固く、塾の先生に相談しました。結局、自分で決めた決断はこの先も後悔しないし、塾で得たものは息子にプラスであってマイナスにはならないと思い、息子の決断を応援することにしました。

 一方で、一日中 塾の日はお弁当作りも大変で、栄養を考え、保温のスープジャーを活用したり、ビタミン入りの飲み物やR1を飲ませたりしました。また、コロナが感染拡大する中での受験は、試験当日まで不安な日々でしたが、寝る時も布マスクでのどを保護し、弟たちがテレビやサッカーの試合への参加を我慢するなど、家族みんなで協力しました。

 志望校の二校と縁がなく、不合格となった時、息子は相当ショックで、やる気が出ず、先生に奈良女子大附属中学の受験までの過ごし方をアドバイスしてもらいました。

 先生の言葉と静かな自習室でいつも通り、勉強する仲間の姿に勇気をもらい、息子は再び必死で勉強していたので、試験日は息子の頑張りを信じて、祈るだけでした。試験の手ごたえを聞いた時、わからない所も途中までしっかり書いたし、できることはすべてやったと自分の答えを力説する姿を見て、この九カ月の成長をすごく感じました。合格を聞いた時は、本当に安堵しました。

 今回、奈良女子大附属中学に合格できましたが、もし不合格だったとしても、息子が頑張らなかった訳ではなく、受験で培った経験や考え方は、目に見えないけれど、確実に身について成長したのだということを実感できましたし、塾のよきライバルでもあり、仲間でもある友達に出会えたことも幸せだと思いました。あっという間の九ヶ月でしたが、貴重な経験をさせてくれた息子に感謝しています。お世話になった先生方や塾のお友達、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

女子A 保護者様 

 感動合格という目標に向かって、6年の夏休みから通塾を始めました。娘が合格できた理由は三つ考えられます。

 第一に、環境の変化に即応できたこと。第二に、娘のポジティブさ、精神的なたくましさがあったこと。そして第三に、ひのき塾の先生方や同じクラスの仲間の存在。

 転勤族の父をもつ娘は、中学受験とは全く無縁で、自分の好きなことを好きなだけする小学校生活を送ってきました。それが塾の宿題に追われる日々に激変したのです。とにかく塾の宿題をこなすことが精一杯で、復習や模試の解き直しなどする余裕は全く取れない状況が11月に入っても続いていました。特に算数に苦戦し、10月半ばから個別指導も受けることに。すると宿題がますます増え大変な状況になり、どうしてあげることが娘にとって良い選択かわからなくなりました。この頃は不安ばかりが大きくなり、もう無理だ、無謀な挑戦だったと、中学受験の撤退を何度考えたかわかりません。その度に先生に悩みを相談し、アドバイスを頂いては、本人に任せて見守る、応援するを繰り返していました。

 私の心配には気にも止めず、娘は毎日毎日夜10時まで淡々と頑張っていました。あんなに自由時間を要求していた娘が、ピタッとやりたいことをやめて、「合格ったるねんジャージ」を着て机に向かう姿は、本当に驚きでした。成績が思うように上がらなくても、少しずつ知識が増えていくことを純粋に喜んでいました。そんな娘を見ていて、合否にこだわらず最後まで応援しようと、ようやく肩の力が抜けました。

 娘は良くも悪くもめげずに、前向きに考えられる性格で、たとえ残念な結果になってもこれだけ頑張れたのだからどこの中学になっても大丈夫だと、自分を信じられる強さがありました。だからこそ受験当日も緊張することなく、力を出し切ることができたのだと思います。娘は受験直前に、苦手だった算数が解ける問題が増えていく手ごたえを感じていたので、雰囲気はとてもよかったです。

 合格発表では追加合格候補者に番号があり、娘の強い思いで可能性が繋がった、娘らしいなと主人と感じていました。そして追加合格の連絡を受けた時は、本当にここまでよく頑張ったと嬉しくて涙が止まりませんでした。目の前のやるべきことから逃げず、最後までやり抜いてくれたことに娘の成長を感じました。

 合格を掴み取れたのは、これまでひのき塾の先生方が娘を厳しくも優しく受験直前までご指導、応援してくださったおかげです。また、お話は出来ないけど同じβクラスの仲間のみなさんからも刺激をたくさん受けることができました。

 娘と毎日ひのき塾まで自転車で通ったこの半年間は想像以上に過酷でしんどいものでしたが、親子で同じ目標に向き合えた貴重な機会となりました。この送り迎えのひとときが、今となってはかけがえのない時間だったと感じます。親にできることは、子どもを信じ、見守り、応援すること。これほど難しいことはないと痛感した半年間でもありました。この経験を生かし、今後の娘との向き合い方にもつなげていきたいと思います。本当にありがとうございました。

 

 

 

男子B 保護者様 

 息子は、受験したいと5年の3学期に言い出し、春期講習からひのき塾に通塾することになりました。

 受験勉強を始めた時期も遅く、最後の最後までβクラスでした。駸々堂や学力テストの結果も良いものではありませんでした。そんな息子が、女子大に合格することができました。本来なら奇跡と言いたいところではありますが、受かるだけの努力は十分にしてきたと親としては思います。(先生からは、まだまだと言われるかもしれませんが)

 初めの頃は、宿題もろくにせず、「居残りをさせてよろしいですか?」とLINEが入ったこともありました。毎週の暗記テストは不十分な状態で挑み、叱られていました。先生に叱られるとの思いから、勉強のスイッチが入ったのは事実です。しかし、きっかけであって、後には自分の問題として自分に向き合い勉強をしていたように思います。その中で、先生に誉めてもらえると、励みとなりより頑張るようになっていました。

 夏頃には、21時以降まで塾に残り、土日は12時間勉強することもありました。しかし、夏の面談では「この受験は厳しくなるかもしません」と言われたほど、合格にはほど遠いものでした。親として、ショックのあまり焦りそうになりましたが、我が子の頑張っている姿を見て見守ろうと思いました。「勉強しなさい」とガミガミと言ったことは、ありませんでした。親が不安から焦ってしまうと、苛立ちになりガミガミとなって、子どもにはよくないと思いました。子どもは子どもなりに、辛い思いをしていると思うことが大切かと思います。

 秋からやっと力が付いてきたように思いますが、少し気が緩んだりしたこともありました。塾の先生には学力だけでなく個々の精神状態に合わせた指導をしていただき、精神的にも強くしていただいたように思います。桃山受験は緊張に負けてしまったところがあったようで、女子大は緊張が和らいだ状態で受験できたようです。

 それぞれの受験結果が出る前に、「受験させてくれてありがとう」と突然言ってきてくれました。

 そんなことを言ってくれるとは思わず、うれしくて涙しました。息子の努力には負けますが、親として塾の送迎(車で1時間以上待ったこともありました)や健康管理には努力しました。一年間家族は、息子中心の生活を送りました。その苦悩が息子の一言で救われたように思いました。小さいと思っていた我が子が、少し大人に感じた瞬間でした。塾がそのように息子を精神的にも指導、サポートしていただいたのだと思っています。

 当初、受験がこんなにも大変だとは考えていませんでした。親子共に覚悟がいりますね。そして最後の最後まで受験はわからないとも思いました。親として諦めず、焦らず、子どもを信じ、塾を信じ、受験に挑んでください。きっと親子共に大きな成長をすることができると思います。

 

 

女子B 保護者様

 兄が中学受験を経験しているため、娘が小学4年になった時に確認したところ、「受験したい」と二つ返事が返ってきました。要領は良いが、コツコツと勉強することが苦手な子なので不安はありました。

 ひのき塾に通い始めた当初は「勉強が楽しい」を機嫌良く過ごしていたが、小学5年生になり、宿題や復習、テスト勉強等が増えていくに従って「なんでこんなしんどいの」「もう嫌や」などと愚痴も漏れ聞こえ、小学6年生となれば、心の成長が一番難しい時期でもあり、そこに成績の伸び悩みも加わって、家族に当たり散らす日も増えていきました。

 子どもの受験に関して親ができることはそう多くないと思います。宿題チェックや誤答問題の復習を一緒に考える。言葉にすれば平易だが、子どもをその気にさせるだけ、ましてや不機嫌な時などかなりの労力を要します。どうしても言い合いになったり、叱りつけたりすることも少なくなかったのですが、こんな小さな身体で、拭いきれない不安感や焦燥感と闘いながら、受験という重圧に耐えている姿を見て、子どもの受験に親として何ができるのか、と当時は悩むこともありました。

 ただ、娘に対しては、

 〇逃げることは悪いことではなく、また別の道を探せば良い。ただし、その選択と結果は、自分自身で責任を追わなければならない。

 〇今は苦しいだろうけど、いつまでも続かない。ここでの踏ん張りは未来の自分に必ず返ってくる。

とだけ伝えてきました。

 親の言葉が効いたのかどうかはわかりませんが、実力テストや模試の結果の浮き沈みに一喜一憂しながらも、「今回はバッチリ」「次は絶対に間違えない」等、前向きな言葉も増え始め、少しだけ心の余裕も取り戻せた様子が垣間見えました。

 いざ、受験本番では、残念ながら不合格だった試験に対しても、「次で取り返す!」と悔しさを前面に出しながらも落ちこむことなく前に進み続け、最終的には自身の志望を勝ち取ることができました。

 受験を終え、娘は糸が切れたように自由に過ごしており、しばらくは大目に見ることにしています。それでも、夕食時の会話ではよく受験勉強、特に苦しくて当たり散らしていた時の話題が出るので、私も「あの時は荒れてたなあ」「ホンマに受験やめるのかと思ったわ」等と一緒に振り返ると、娘は「無茶言ってるのはわかってたけど、聞いてほしかってん」「あれだけしんどい思いしたのに、途中でやめたら無駄になるやん」等と生意気に返してきます。

 先にも言いましたが、受験に関して親ができることはそう多くはないと思いました。勉強を細かく教えられるわけではないし、受験にまつわる傾向や環境に明るいわけでもない、かと言って叱咤激励では反発を食らってしまいます。ですが、今は、中学受験をすると自分の意志で決め、重圧に耐えながら自分の力で進んでいく子どもに対し、親として寄り添う、理解してあげることが重要なのだと考えています。

 他の保護者さんもされていたと思いますが、塾や各種試験会場への送り迎え、お弁当を作り届ける、愚痴や弱音を受け止めてあげる。そんな些細な事の積み重ねは、子どもにとって「いつも傍にいてくれる、見てくれている」という安心感につながり、子どもの心の成長に大きく関わっているのではないかと思います。

 今回の中学受験を通じて、いつまでも小さな子どもだと思っていた娘の著しい成長を見させてもらいました。苦しみながらも闘い続ける子どもたちに、力を与え、進むべき道を示していただいた先生方に感謝いたします。新型コロナウィルス感染症の蔓延で、これまでの受験環境とは異なった厳しい状況が続きますが、次に続く子どもたちにも良き道筋を示してあげてください。ありがとうございました。

 

 

女子C 保護者様

 5年の夏に娘が「受験する」と言い出して始まった、我が家にとって初めての中学受験でした。

 入塾当初から私にできるのは送迎と食事の用意だけと思っていました。それでも、巷に溢れる情報から、せめて一緒に計画を立てるだけでもすべきでは?と迷ったり、勉強に一緒に取り組もうとしたこともありました。でも、娘のペースは私の考えるものとは違っていて、計画や提案はうまく機能せず、早々に手を引きました。

 そして、うんと待ちました。娘は机に向かうまでに時間がかかるタイプで、家ではオフモードで超マイペース。主人や弟の協力の元、あの手この手で早く始めるするよう促しましたが、あまり効果はありませんでした。夏が終わっても秋になっても、私のイメージする「受験生」の猛勉強している姿はなく、待って待って待ち続けて、辛抱の連続だったなと思います。

 娘は自分のやり方を見つけるまで、いろいろやってみて、勉強のコツを掴んでいったようです。ある時「宿題をやる時にしっかり考えていって、分からなかったところを授業で理解するようにしたら、復習に時間をかけなくてよくなった」と言っていました。勉強は塾と本人に任せ、志望校も本人任せで、結局当初の予想通り私がしたのは送迎と食事と勉強場所の提供だけです。

 しんどかったのは6月と9・10月です。6月は、学校とハードになった塾のペースに疲れており、普段なら受け流せることが引っ掛かかって学校を休んだこともありました。9月からはそろそろ気合いが入ってくるかな?と期待しましたが、サントレも開始した上に宿題も多く、課題ができていないからと時々塾を休みました。何分取り掛かりが遅いので、寝る時間が遅くなったりと生活が乱れがちでした。早く始めて早く寝てほしいと躍起になっていて、抑えきれず叱ってしまっては自己嫌悪に陥りました。あの時は娘も逃げたい気持ちと葛藤してたんだなと、今なら思えます。やっとギアがトップに入ったのは11月からです。ほぼ毎日9:00まで塾にいるようになり、ここから受験まではあっという間でした。「これ以上残ってても眠くなるだけだからー」と娘自身で体調のことを考えられるようになったのもこの頃からでした。

 私は受験という重荷を子ども一人に負わせるののではなく、少しでもその荷を負いたいと思っていましたが、結局は受験に立ち向かうのは子ども自身でしかないということを学びました。そこまでの準備をして受験に立ち向かったことに感服し、成長をうれしく思います。娘が成長できたのは、間違いなく先生方や仲間のおかげです。

表現することを学んで、自分の気持ちを言葉にできるようになったことで、感情が安定し、ずいぶん大人になりました。多感なこの時期に、娘を理解し導いてくれる先生方と、静かに同じ目標に向かってがんばった仲間に出会えたことに本当に感謝しています。ありがとうございました。

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