奈良教室小学部ブログ
今回は、志望校に合格した保護者様からいただいた受験記をご紹介します。
合格までの道のりは決して平坦なものではなく、山あり谷あり、最後はお子様を信じて見守られていた様子が伝わります。
また、受験の終わった子どもたちが一様に口にする言葉は、「親への感謝」です。
お父様やお母様の思いがお子様にしっかり伝わっている様子を見ると、どの子も素敵な家族のもとで育まれたのだと感じ入ります。
これから受験生をもつ保護者様にとりまして、大きな励みになりますので、どうぞご一読ください。
①奈良女子大附属中学校に合格したAさんの保護者様
娘が小学3年生の頃、進路を考える中で「奈良女子大附属中」で学べたらと思うようになり、娘の「やってみたい!」の気持ちと重なり、3年生の2月から「国立中学受験専門」のひのき塾に通い始めました。
過去問を見て、「解けるようになるのか?」と思う気持ちもありましたが、「6年生でこれらの問題に答えられるように成長する」ことをイメージして過ごすことにしました。
親として心に留めていたことは
・受験のためだけの勉強にしないこと
・興味を持つ気持ちを大事にすること
・勉強を通して感じるおもしろさを大事にすること
4年生は算数と国語の授業で、内容は難しくても、新しい環境を楽しんで通えていたように思います。
5年生は、理科、社会、表現算数、表現国語、英語と、教科も曜日も増え、宿題やテスト勉強に追われるようになりました。
塾へ向かう車の中で「はぁ~」「嫌や~」「行きたくない~」と言う日もあり、励ましたり、叱ったり、時には子ども番組のかわいらしい明るい歌を聞かせて「なんか元気出ない?」と気分を変えてみたり。
でも、いつも帰りは笑顔で、先生の興味深かった話やおもしろ話などを車で話してくれました。
今振り返ると、その日のテストで合格点・満点を取りたい思いからの葛藤が漏れ出ていたのだと思います。
塾の遠足や、夏と冬の合宿に参加して、仲間作りができたことは、長い受験期間を乗り超える支えになったと思います。
6年生になり、いよいよと思っていた矢先のコロナ。
学校が休みになり、塾がオンライン授業になり、模試延期、合宿無し・・・と例年通りでなくなったけれど、例年を知らない娘は、オンラインを使いこなし、ただやるべきことを毎日続けました。
通塾が再開され、授業の時間、宿題、テストもさらに増え、サンデートレーニングにも参加しました。
1週間の計画を立てて、毎日できたかチェックしながら進めるようになりました。
そのうち、一緒に立てていた計画も、いつの間にか自分で立てて進められるようになっていました。
問題を解く、覚える、調べる、まとめるなど、本人がやらなければならないことですが、
「つまずき(じーっと、長時間にらめっこ状態の時など)」を感じた時は、「何してるの?」「何に困ってるの?」「どうしたいの?」とよく話しかけました。
塾で学んでいるからでしょう。
いつも娘は「答えは絶対言わないでね!」と言ってから話し出しました。
娘は、書くことが丁寧過ぎて宿題に余計に時間がかかるので、「算数の図は絵じゃないから、きれいに描くことより、わかるように描くのよ。」
と何度も言いました。
また、問題に見切りをつけることができず、1問をずっと考え込んでいることもあり「時間を決めて取り組んでる?」と声かけもしました。
でも、心配いりませんでした。
塾の授業で「早く書く練習」をしてくれていました。
「時間配分」も教えてもらっていました。
入試直前、年末から毎日取り組んだ過去問は、解答用紙いっぱいに書き込み、正解できるようになっていました。
緊張して臨んだ受験でしたが、終えての第一声が「なんか、模試を受けてる感覚やった!」でした。
塾のテストや模試を受け続けた意味を実感できた瞬間でした。
3年間、塾の先生方のご指導を素直に受け止めて、精一杯努力し続けることができたのは、魅力ある先生方の授業と、いい環境を作ってくださったおかげです。
また、3年間欠かさず送ってくださった先生からのメールは、「今、どう指導していただいているか」が詳しくわかり、親の焦りや迷いが消えて、毎週楽しみに待っていました。
中学受験を親子で経験できてよかったです。
娘の成長には感動でいっぱいです。
本当にありがとうございました。
②奈良女子大附属中学校に合格したBくんの保護者様
4年生春期講習からひのき塾にお世話になりました。
4年生の間は今では考えられないくらい、浮かれながら通っていた記憶があります。
まだまだ受験というものに息子も私も実感がなく、遠い存在のものでした。
5年生になると、徐々に授業時間や宿題も増えだして、実力テストなど順位を段々と意識し始めたのを覚えています。
4年から早かったかな?と思った事もありましたが、今を思うと下準備に絶対に必要だったと思います。
6年生になり、いよいよ受験の1年になろうとする時期にコロナが流行し、自宅でのオンライン授業や様々なイベントの変更などで、来月、塾に通えるか通えないか分からない不安定な状況に置かれました。
そんな中でも、先手先手で何とか塾に通える環境を作って下さった塾側に本当に感謝しました。
当たり前に塾に通えると思っていた小6のスタート時期に、当たり前の事が当たり前ではなかった。
塾に通える。
先生と目と目を合わせて、仲間と同じ空間で授業が受けられる尊さを本当に親子で実感しました。
コロナが少しずつ落ち着き、そんな不安定な状況にも慣れてきだした初秋の頃。
次は、やってもやっても迫ってくる宿題や小テストなどの勉強に追われる日々がやってきました。
ほぼ毎日授業に…自習に…、行っていた息子ですが、気持ちがついていかない時期がありました。
弱音を吐いていたのもその頃です。
塾の車の行き帰りの時間が息子と喋れる貴重な時間になっていましたので、他愛もない話をし、勉強から頭を切り離して、リラックスできる時間を持たせてあげるように家庭では意識しました。
すると、知らず知らずのうちにメリハリが出来てきだし、スッキリした顔で勉強に励むようになりました。
親の価値観でどうしても、助言したくなりますが、親子でも違う人間。
違う価値観なんだ、ということを塾の先生からのお言葉で教わりました。
息子の勉強バランスと、私のして欲しい勉強バランスが噛み合わず、ギクシャクしていた時期もありました。
しかし、息子を信じて見守る事ことが解決策だと気付きました。
黙って見守るのは正直歯痒かったですが…。
我が家は息子を尊重することで、笑顔を忘れない受験生でいられたのだと思います。
受検日まで色んなことがあった3年間でした。
子供ももちろん大きく成長してくれましたが、親子の絆を強くしてくれた3年間でした。
自分に負けずに自分を信じて走り続けてくれた息子を、今は心から褒めてあげたいです。
きっと息子にとって人生で忘れられない体験だったと思います。
この先の人生で壁にぶつかることも沢山あると思いますが、この成功体験を胸に焼き付けられたことは大きな励みになると思います。
本当に小さな相談からいつも親身に耳を傾けて下さり私たち親子を支えて下さった塾の先生方に、感謝以上の言葉があれば使わせて頂きたいくらいです。
良い塾に良い先生方に出会えたことに感謝いたします。
③京教大附属桃山中学校に合格したCさんの保護者様
上の2人の子供も中学受験をし、3番目の娘も中学受験を考えて塾を考え始めた小4の秋。
上の2人と違い、こだわりが強く、自分が納得しないとしない3番目。
そこで塾選びも娘を交えて行いました。
3つの塾をまわり、娘は「ひのき塾奈良教室が一番静かで気に入った」と言い、私自身も北見先生の面談を受け、この塾にお世話になろうと決めました。
しかしながら入塾してからが大変でした。
宿題はこなしていたようですが、全く勉強に身が入らない日々が続きました。
「ああ言えばこう言う」とはよく言ったもので、まさに娘はそんな感じでした。
反抗期もあったのか、叱れば叱るほど逆効果でした。
塾から送られてくるメールには、子供と関わり学習に一緒に取り組む親子の体験談がたくさん載っていましたし、学習計画なども一緒に立ててください、等のメールもありました。
しかし娘に「一緒にやろう」と言えば言うほど嫌がられ、塾の勉強を毛嫌いしているのでは、と思わせられました。
塾をやめさせようと思ったのも、一度や二度ではありませんでした。
主人に相談したところ、
「塾をやめさせたからと言って、母親である私のストレスが減るわけではない。勉強せずに家にいる娘を見ていたら、さらにストレスを感じるのではないか」と言われ、塾を続けさせました。
北見先生にも、愚痴のようなラインも何度送ったか分かりません。
しかしどんな時も、北見先生はじっと母親の不安を受け止めて下さり、本当に感謝しています。
小6の夏になってもやる気は上がらず、仮病で塾を休んだこともありました。
何を言っても喧嘩になるので、私はじっと聞き役に徹するようになっていました。
私からは「どうだった?」の一声だけで、娘は学校のこと、塾のことをたくさん話すようになっていました。
決して他の子と比べないこと、マイナスなことは言わないこと、子供の意見を否定しないこと、を心掛けて子供と接するようにしました。
先生からも色々お話ししてくださっていたようで、娘も「先生がこう言っているから勉強しないと」と言うようになってきました。
受験まであと1カ月をきった頃、自分から「帰る時間を遅くする(自習時間を長くする)」と言ってきた時は驚きました。
やっと勉強のやる気スイッチが入ったようでした。
そこからは黙々と勉強するようになり、ネットゲームもしなくなりました。
「果たして間に合うのだろうか?」と思いながらも、引き続き、黙って娘の話を毎日聞いていました。
12月も終わりの頃。
「模試の問題(作文)が時間内にできなかった」と娘が不安そうに言ってきたので、先生にご相談させて頂きました。
先生はすぐに子供達に聞き取り調査してくださり、作文の対策を講じてくださいました。
いよいよ受験。
京都教育大学付属桃山中学校の受験の後、「作文がとてもよくできた」と満足そうに話す娘の様子は忘れることができません。
そして合格できました!
発表は朝に主人に見に行ってもらい、再度娘と合格発表を見に行きました。
「自分の番号が本当にある!嬉しいなぁ」と笑う娘に、私も嬉しくて感動しました。
あんなに勉強する気が起こらなった娘の、「やる気スイッチ」を押してくださった、ひのき塾の先生方には本当に感謝しています。
ありがとうございました。
④奈良女子大附属中学校に合格したDくんの保護者様
やんちゃな男の子だったので人並みに勉強ができるようになってほしいと入塾を考え、5年生からお世話になりました。
集中力も持続力も乏しく、塾の宿題も見通しをもってできず、計画を一緒に立てて取り組んだ5年生。
先生には息子に対する日々の悩みをどれほど聞いてもらったことか…
6年生になりやっぱり女子大に行きたいと思うようになった息子。
しかし、まだまだ学力は思うように伸びず…
先生にいろいろ助言してもらい、好きな教科ができ、それが得意教科になりました。
今まで授業が終わるとすぐに帰宅していたのに、今日は8時まで、今日は9時まで、今日は10時まで…と残って勉強する日々に変化していきました。
親の私ができるのは送迎とお弁当作り、頑張りを認め、見守ること。
結果がどうであれ、今までの頑張りを誉めてあげようと笑顔で送り出すことができた受験当日。
ハラハラ、ドキドキするよりなんだかホッとしたような気がしました。
無理だと思っていた受験だったので、合格発表の掲示板に受験番号があったとき本人よりも親の私がすごく興奮したのを覚えています。
《教室担任より》
どのご家庭におかれましても、すんなりと合格へとたどり着いたわけではなく、何度も何度も悩み、試行錯誤をくり返された様子が伝わります。
そして、たどり着いた先は、
子どもの話を聞くことに徹し、子どもが学習しやすい環境を整えた。
どのご家庭でも、そんな共通点が見えてきます。
愚痴は子どもに言わずに、先生に吐き出す。
(私はアドバイスをせずに、聞いていただけです。)
そして、ほんの少しスッキリして、また笑顔で子どもを迎える。
子ども、保護者、先生、みんながそれぞれの役割に徹したことが、朗報に結びついたのだと思います。
中学受験を通して成長するのは子どもだけではありません。
私たち大人も、子どもの受験を通して、生き方を試されているのかもしれませんね。