■ひとりで行動すること
こんにちは。奈良教室の千原です。
9月だというのに、猛暑日が続きますね。
先日も最も遅い猛暑日を更新したとかで、毎年毎年、異常気象と言われている気がします。
受験生のみなさま、保護者のみなさまもくれぐれも体調には気を付けてください。
さて、ひのき塾では熱い夏期講習が終わりました。
生徒のみなさんは2学期に入り、また学校、塾との両立に奮闘中です。
奈良教室では、「群れずに自分で考えて行動する」「自分の行動を決めるのは自分自身」という指導をしています。
これから受験を迎える子たちは、そのような行動が不可欠だからです。
ここで、国語の講師らしく、ひとつ詩を紹介したいと思います。
誰も知らない野原にくれば
太陽だけが俺の友達
そうだ俺には俺しかいない
俺はすてきなひとりぼっち
君の忘れた地図をたどって
君の忘れた港にくれば
アンドロメダが青く輝く
そうだ俺には俺しかいない
俺はすてきなひとりぼっち
みんな知ってる空を眺めて
みんな知ってる歌をうたう
だけど俺には俺しかいない
俺はすてきなひとりぼっち
*ハチ北高原のSORA
谷川俊太郎さんの詩「すてきなひとりぼっち」です。
受験はひとりでやるものかもしれません。最終的に頼りになるのは自分自身しかいないのかもしれません。
それでも、この詩からは孤独なさみしさは全く感じられず、元気さや力強さを感じられます。
きっとこの詩の「俺」は、「孤独」なのではなく、「ひとり」で行動しているだけなのではないでしょうか。
「ひとり」は孤独ではありません。ひとりで行動する子どもたちの後ろには、保護者の皆様、われわれ講師、いっしょに頑張る友だちがいます。
自分でやるべきことを考え、自分で行動する。
この習慣を身に付けることで、子どもたちはより大きく成長します。
そしてそれは、勉強以上に大切なことです。
奈良教室では、教えるのは勉強だけではありません。講師も生徒も、ともに成長していきたいと考えております。
■夏期合宿!
8月の勉強合宿では、奈良教室の子どもたち、特に5・6年生は数多く参加してくれました。
この合宿で、人として成長してくれたなと感じさせる一幕がありました。
合宿の直前に体調を崩してしまった6年生の生徒がおり、その子は、楽しみにしていた合宿に行けないこと、合宿に行けないことで周りと差が開くのでないかという心配もあり、身体は休んでいても気が休まらないという状態でした。
私も、その子が来れなくなって残念だなと思っていた合宿初日の夕方ごろ、一枚の紙を生徒からもらいました。
そこには、
「Yさんが来れなくなったなってさみしいけど、Yさんの分まで頑張る!」
「合宿に来れないのは残念だけど、いまは体を優先してゆっくり休んでね!」
「合宿には来れなかったけど、これから受験まで、みんなで頑張ろう!」
などのメッセージが書かれており、この写真を撮って、Yさんが見れるように送ってあげてと頼まれました。
これを見たときに、この子たちは確かに「ひとり」で行動して、問題に立ち向かっているが、「ひとり」で受験と闘っているわけではなく、みんなで乗り越えようと思ってるのだなと感じ、目頭が熱くなりました。
受験を通して、勉強以外のことも学んでくれるなら、こんなに嬉しいことはありません。
合宿では他にも、【合格するまで帰れま10】などのイベントもありましたが、事前に入念に準備をして見事クリアしてくれましたし、他の教室の子には負けるものかと、互いに良いライバルとして高め合ってくれました。
また、合宿終了後には、ほかの教室の子たちと切磋琢磨し、多くの講師の熱にふれることで、勉強に対する姿勢が変わったという声も数多く頂いています。
この調子で、今後のそっくり模試や実力テストなどにつなげていき、合格まで引っ張っていけるよう、指導してまいります。
2学期もがんばっていきましょう!