一条中学校「傾向と対策」もご覧ください。 こちらへ
新規開校から3回目の入試を迎えようとしている一条高校附属中学校ですが、過去2年間の入試はどのようなものだったのでしょうか。令和5年入試を振り返ってみたいと思います。まず、受験者数と競争倍率をご確認ください。
新規に開校した学校は、初年度に多くの受験生が集まり、2年目以降少しずつ沈静化していくといった流れをたどります。一条附中も例にもれず2年目に落ち着いた感じを見せていますが、昨年新しく始まった「奈良国際中学」と試験日が重なったことも大きかったと思います。
落ちついたといっても、倍率3.16倍は、かなりの高倍率で、附天中(男子)の2.98倍を上回り、奈良女(女子)の3.18倍に迫るものです。
令和6年度入試も条件的には令和5年と変わらないこともあり、ここからの大きな変動はないと思います。
次に合格者の学力を駸々堂テストをもとに調べてみましょう。
男子は、偏差値45あたりから合格者が確認できます。偏差値50前後の不合格者が目立つのが気になりますが、中高一貫校の入試問題は、私立中学校と大きく異なることが一因かもしれません。専門の対策や準備が必要になってくるのは言うまでもありません。
女子は、男子に比べて明らかに難しかったと言えます。上記グラフからも確認できますが、偏差値50を下回る生徒の合格者がほとんどいないことが理由です。奈良市に住む生徒は、奈良女の抑えに一条中を選ぶ生徒が多いため、奈良女の合否レベルが一条中に与える影響は少なくありません。令和6年度入試もこの流れを踏襲しながら動くことになると思います。