国公立大学 合格率 40.5% 実進学率 36.4%
素晴らしい実績をたたき出した青翔中学校。それは、畝傍高校に勝るとも劣らないものです。
御所市という決して便利とは言えない地理的条件にありながら、奈良県全域から生徒を集めている理由がこの指導力にあるのではないでしょうか。
公立中学校と進度が変わらない国立中学校が多い中、私立進学校と変わらないスピードで授業が進んでいきます。使用するテキストも、私立進学校と変わらないものです。
入学時の学力と卒業時の学力差に、その学校の指導力が現れるとすれば、青翔中学校は称賛に価すると私は感じています。
令和5年までの入試を振り返ってみたいと思います。
地理的な条件が不利であるにもかかわらず、1.5倍前後の競争倍率を令和4年まで維持できたいたものが、令和5年に1.15倍まで下がった理由は、奈良国際中学校の開校が大きいと思われます。学校のカラーとしては、SSHである青翔中とグローバル路線である国際中とは住みわけができており、選択はしやすいと思われます。ただ、奈良県北部在住の生徒からの受験は、どうしても減少するので、令和6年度入試の競争倍率が大きく上がることは考えにくいです。
合格者の学力はどのようなものだったのでしょうか?駸々堂テストに注目してみましょう。
ひのき塾からは、ここ数年不合格者が出ていません。全員合格となっていますので、塾としてボーダーラインをつかみにくい状況です。駸々堂テストも同じく不合格者のカウントができていないので、こちらもボーダーラインの正確な見極めは難しいところです。
合格者の平均は偏差値46あたりですが、偏差値36から62まで幅広く合格しています。実際、専願制をとっている学校ですので、合格すれば全員入学します。この学力幅の生徒がそのまま中学1年生となります。青翔中の特徴といえる部分です。