まずは、令和5年入試までを振り返ってみたいと思います。受験者数と合格者数の推移をご確認ください。
附平中の難易度は、附属小学校からの連絡進学者の人数によって左右されます。男子は、20人前後でほぼ安定しているのですが、女子の変動が目立ちます。R.2年の38名からR.3年の21名まで最大17名の差が確認できます。
附平中の特徴的なところは、女子の合格者数の方が、男子より多いという事です。他の国立中学の場合、附属小学校からの連絡進学者は女子の方が多いため、一般入試の女子合格者を少なくすることによって調整するのですが、附平中は男女同数にこだわっていないため、受験者数を意識して合格者数を決めることができます。「女子の方がたくさん受けに来ているのだから、女子が多く合格するのは当然。」といった感じなのではないでしょうか。
次に競争倍率に注目してみましょう。
ここ数年男子の方が高かった競争倍率ですが、R.5入試では逆に女子の方が高くなったという見方もあるのかもしれませんが、私は、「男女の倍率をそろえてきた」とみています。もともと男女の格差には注意を払ってきた学校だけにそのように感じるのかもしれませんが、男女とも7人に2人しか合格できない学校といえます。
では、次に、どの様な学力層の子たちが合格しているのでしょうか。駸々堂テストを基に分析してみたいと思います。
駸々堂テスト結果から、R.5年入試の男子の合格ボーダーゾーンは、偏差値54から57まで、女子は偏差値53から55までとみることができます。
ただ附平中は、年度によって難易度が大きく変わります。令和6年入試がどのようになるのか次回のブログで踏み込んでみたいと思います。