令和5年の奈良女入試がどのようなものになるか検証してみたいと思います。
まず初めに、令和4年入試を振り返ってみたいと思います。連絡進学入試ですが、ここ数年女子は安定しており合格者は19名で推移しています。令和5年入試も大きく変動することはないものと考えます。ただ、男子は読めません。女子に比べ安定しておらず年によって6名の差が出ています。連絡進学の場合、受験者数に応じて一定の割合を保って合格者数を決めているわけではないので、あくまで内申と23日のテスト結果に基づいて判断されることになります。ひのき塾の塾生に最高のクリスマスプレゼントが届くことを願うばかりです。
一般入試ですが最近変化が起こっています。合格者数が以前に比べ明らかに絞られています。募集人数は変わっていません。連絡進学の合格者が増えたわけでもありません。では、なぜ合格者数が絞られてきているのでしょうか?
私は、追加合格者の取り扱いによる変化と考えます。以前、奈良女は、合格辞退者を一定程度見越したうえで合格者を出していましたが、この方法だと入学者数を一定に保つことが困難であったと考えます。合格辞退者が年度によって異なるのは当たり前のことで、辞退者の人数を予測するなどということはとても困難なことです。以前は、受験生に奈良女以外の受験校や第一志望校を問うようなアンケートを実施していた時期もありましたが、決定的な方法ではなかったようです。
このような経緯から、奈良女は、必要最小限の合格者を発表し、辞退者が出るたびに追加合格を出していくという他の国立中学校と同様の方法に切り替えたため、合格者数が絞られたように見えるというのが本当の所なのではないでしょうか。
奈良女は、合格発表の翌日から追加合格者候補へ、封書にてその旨の連絡をします。そこには順番も示されており、1番から順に追加合格の連絡が入る仕組みになっています。今春は男子が10数名、女子が若干名でした。
このような経緯を経て、令和5年入試はどのようになっていくのでしょうか?次回のブログではこの部分に踏み込んでいきたいと思います。