駸々堂テストのデータに注目してみましょう。
合格者の平均偏差値と、( )内に合格者の70%が出揃う偏差値(ボーダー偏差値)の2つを、直近5年において、男女別に整理したものが以下の表です。
平均偏差値とボーダー偏差値が接近している年ほど、散らばりが少なく、より限られた学力上位層だけで合格者が決まってしまうといえます。難易度を調べる指標の1つになると思います。
H.25 | H.26 | H.27 | H.28 | H.29 | |
男子 | 60(59) | 60(57.5) | 62(59.5) | 61(58) | 60(57.5) |
女子 | 61(59) | 63(58.0) | 59(57.0) | 62(60) | 63(61) |
まず男子からです
連絡進学からの合格者が13名となり、例年に比べ極端に少ない状況下で迎えたH.29一般入試でしたので、それなりの合格者数を期待したのですが、61名という例年通りのものでした。
それでも、受験者数が210名という過去最少であったこともあり、平均偏差値、ボーダー偏差値どちらを見ても直近5年で最も易しかったといえます。
次に女子です。
先のブログでも申し上げましたが、合格者の男女差調整がなくなり、ここ2年、合格者数が極端に減っています。
この影響が入試結果に顕著に表れています。直近5年で最も易しかったH.27入試では、合格者が64名だったのに対し、H.29では50名となり、なんと22%も減っています。
このことから、合格者平均は上昇し、特にボーダー偏差値の上昇が顕著です。H.29入試は、直近5年で最も難しかったといえるかもしれません。量が減って質が高まる。という流れがハッキリと現れています。
では、H.30入試は、どのようになっていくのでしょうか?次回のブログでは、この点について検証してみたいと思います。
合格の切り札!
「奈良女子大附属中学そっくり模試(連絡入試・一般入試)」
11月12日(日) 帝塚山大学
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なぜ連絡進学の男子合格者数がここまで減少したのでしょうか?
直近5年の合格者数と( )内に受験者数を示してみます。
H.25 | H.26 | H.27 | H.28 | H.29 | |
男子 | 20(28) | 19(31) | 18(28) | 15(26) | 13(28) |
女子 | 20(27) | 21(33) | 23(32) | 23(31) | 24(30) |
女子が増加しているのに対し、男子は減少しています。
男子の成績上位者は、女子に比べ私立中学へ進学する生徒が多いため、男女関係なく成績順に上から合格者を出していくと、どうしても女子の方が多くなってきます。ただ、それにしても男子の減少は極端です。
なぜなのでしょうか?
この点については、連絡進学入試のブログで触れていますので、是非、そちらをご覧ください。