先日、奈良女子大附中のH.29入試の出願者が発表されました。
男子246名 女子323名 合計569名
この人数は、奈良女子大附属中学校が中等教育学校となった以降、最も少ない数となっています。
出願者数は、平成19年度の1023名をピークに減少し始め、600名を出願者数の段階で切るのは、初めての事です。
では、実際に受験するのは何人位になるのでしょうか?
出願はしたものの、第一志望の私立中学に合格できたので、奈良女を受験しないといった生徒が、毎年少なからず出ます。
もちろんこの人数は、その年によって異なるのですが、例年、出願者数の10%から15%位になっています。
H.25…110名(15.2%)
H.26…78名 (11.7%)
H.27…65名 (10.4%)
H.28…96名 (15.7%)
直近のH.28の欠席率の高さが気になるところですが、4年間の欠席率を平均すると13.3%となり、これを基にH.29入試の受験者数を予想すると
男子…213名 女子…280名
となります。
次に合格者数ですが、直近4年間の合格者数を挙げてみます。
男子…62名→59名→68名→62名
女子…62名→58名→64名→52名
昨年の合格者が極端に少なく、男女差が大きく開いていることが分ります。
以前、奈良女は、
「一般入試における男女差を極力抑える何らかの処置を行う」
としていたのですが、どうも昨年は行われなかった(結果的に見て)ようです。
これは附属小学校からの連絡進学者の合否を
男女別々の成績順から男女関係なく成績順
と変更したため、昨年の連絡進学者は、男子15名、女子23名となり、8名も男女差が出たことが大きく影響しています。
今年の連絡進学者は、男子13名、女子24名で、昨年以上の11名の差となっています。
H.29一般入試の合格者も男女差が起こりそうです。
また、奈良女側の入学辞退者数の読みも合格者数に大きく影響します。
これらのことから、H.29一般入試の合格者数を
男子…63名 女子…57名
と予測した場合、その競争率は
男子…3.38倍 女子…4.91倍
となります。あくまで予想ですが、男女とも過去最低倍率で、女子の倍率が5倍を切るのは初めての事です。
本当に奈良女の一般入試は、易しくなってきているのでしょうか?
五木駸々堂テストの第5回と6回のデータに注目してみます。
奈良女を第一志望にしている生徒の偏差値の平均の推移です。
(2015年→2016年の順で)
第5回 男子 55→56 女子 54→56
第6回 男子 55→56 女子 54→55
明らかに昨年に比べ高いことが分ります。奈良女も大教大天王寺と同じく
「量が減り質が高まる」
傾向にあるといえます。昨年より難しくなると考えるべきだと思います。
頑張れ受験生! 頑張れ!ひのき塾生!
2017年度 2学期「そっくり模試」を11月12日(日)帝塚山中学校
において行います。
的中率抜群の模試は、多くの方々から賞賛の声をいただいております。是非、ご検討ください。
2017年7月より、ひのき塾の「上本町教室」を開講いたしました。
国立中学受験専門塾の取り組みに、是非ご期待下さい。